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私はシェフの経験を活かし、そしてシェフの立場を超えて
『Fun Eating for ONEs~ “楽味(たの)しく食べる”をすべての人に~』
をモットーにしています。

人の元気や幸せにとって大切なのは「食べること」。
単に栄養素を摂取する点滴やサプリメントでは満足感は得られず、
美味しさはもちろん、楽しく感じる心も一体となって、”食べる”が元気と幸せにつながるパワーとなります。
シェフとしての私は、美味しいのは当たり前、楽しさをプラスして”楽味(たの)しく食べる”= 「Fun Eating」を大切にしたいと考えています。

この「食べる力」は医療でも重視されるようになっていますが、ハンディや病気のために、美味しさや楽しさを享受できず、あきらめている人がまだたくさんいるのは残念です。
機能が弱くなった高齢者だけでなく、病気や障がいのある若い方や子どもも、誰もが食で元気になれるよう、それぞれ個々の事情にフレキシブルに対応するために、「すべての一人ひとりのために」との思いをこめて「for ONEs」と掲げています。

「Fun Eating」とは、食べる人だけではありません。
食材を生産する人・運ぶ人・売る人・買う人・食事を作る人、そして食べる人が幸せでなければ豊かな社会とは言えないでしょう。
私は様々な食産地や市場の現場にも接し、誰かの犠牲の上に成り立つ楽しさはいずれ歪み、疲弊し、日本の未来を幸せにしないと危機感を抱くようになりました。だからこそ、料理人の立場を超えて、日本のすばらしい食材や技術力など、たくさんの隠れたパワーを真っ当に活かし、つないで <売り手良し、買い手良し、世間良し、未来良し> な「Fun Eating forONEs」 を目指しています。

私たちの心身と日本の未来を救う「スマートチョイス」とは?

安価が悪、高価が良という選別ではなく、価値や品質をきちんと見極め、それに応じた適切な対価を支払う賢い「選食力」です。食に限らず、良質なものには多少のコストがかかることを理解し、適正な価格で消費することは、誠実な生産者や商品が正当な評価を受け、良質さの更なる成長につながります。それにより”安かろう悪かろう”が淘汰され、市場の競争も良化されることは消費者にとってもハッピーです。
フェアな価値と価格で選ぶ「スマートチョイス」がつながることで、日本全体の「Fun Eating」が実現すると思います。

「スマートチョイス」を心がけると好循環が実現

価格競争から脱却、悪質な買いタタキが淘汰、良質な生産者や商品に対価が還元 =売り手良し
質の向上につながる =買い手良し
日本の産地能力の向上、経済の活性化 =世間良し
消費者に良質で豊かな食環境が還元 =未来良し

スマートチョイス3つのポイントカギは消費者一人一人のちょっとした「心がけ」と「選び方」

01

安さや便利さのワケ、気にしてみよう

安くて腐らない。いつでもどこでも。 そんな便利さと安さの過当競争は、生産者の買い叩きを生んでいます。安さばかりを求めると、海外からの添加物だらけの安い生産物の輸入が増え、日本国内の優良な生産物が正当な評価(報酬)を受けられず、苦しい産地は、生産物を高く買ってくれる海外に輸出することになります。
目先の利益(安さ)優先は、日本の誠実な食産地を苦しめ、生産物をつぶし、やがて日本の生産能力を落とし、日本の私たちが日本の良質なものを手に入れられない状況も生んでしまいます。
過度な価格競争は、日本人自らを疲弊させ、未来を食いつぶしてしまうことを知ってほしいです。

02

産地やブランドに惑わされず「自分にとっての価値」で選ぼう

「安さ」を求める一方で、有名なブランド的産地などの表記がされてあると、なんとなく高級だと思い込んで、その品質を疑わない人も多いのでは?
ひと頃、様々な食品偽装が問題になりましたが、品質の違いも見分けられずに、単なる「ブランド」に飛びつく人が多いために、商売に悪用されてしまった結果です。「うわべの情報」ではなく、自分の五感で選びましょう。
高価だけが良いとか、高級ブランドだけが絶対ではありません。価格やブランドに頼らず、私たちは「自分にとって大切な品質」と、そこにかかる「コストの必要性」を知り、「私なりの価値」を持つことが大事です。

03

不安定さ、いびつさを受け入れよう

食材には旬があり、本来、形もいびつで、天候に左右される不安定なもの。
でも今や、均一で安定的な供給が当たり前になっています。味には問題ないのに、サイズや形がほんの少し規格外なだけで売り物にしなかったり、「売り切れ」を避けるために過剰に在庫を抱えた挙句に破棄するシステムは疑問です。
日本人の過剰な完璧主義が、莫大な食品ロスを生み、そのロス分まで乗せた高い価格で私たちは買うことになります。
いびつは当たり前で、いつでも同じものを求めない。この姿勢が生産者を助け、フェアな価格にもつながります。

未来良しの一つとして「国産国消」が四方良しを生む

地産地消ではなく国産国消とは?

「地産地消」は狭い地域内での生産・消費と捉えられがちですが、日本国内で生産し消費するという、国単位としての「国産国消」に概念を捉え直すべきだと思います。
そのほうが、日本の技術力や産地能力が効率的に活かせ、日本の経済が活性化すると考えます。

国産国消の実現に大切な3つの力

01

地方は食産地、都市部は消費地として、各地の特性を活用

地域単位の狭い範囲での地産地消では、多くの食産地は人口が少ないため消費量が少なく生産者の採算は取れず、逆に大都市圏では食産地(産物)が足りず現実的ではありません。
それより、人口の多い都市部は消費地として、日本各地の食産物を消費するほうが、食産地にもスケールメリットと採算性をもたらすでしょう。
各土地の特性・役割と能力を活かし合うほうが、日本各地の食産地を助け、産地能力のアップと経済の活性化につながります。

02

世界一の「コールドチェーン」が味を作る

食材が私たちの口に入るまでの過程を想像してみてください。味を作るのは、生産者と料理人だけではなく、 実は食材を運ぶ「物流」の力が大きく影響しています。例えばタケノコのように、あまりに旬が短いために近距離でしか真のおいしさを味わえない食材もありますが、その他のほとんどの食材は日本全国ですぐに手に入ります。
荷崩れしないように、傷がつかないように、鮮度と品質を保ち、時間通り確実に。それは当たり前ではない「奇跡」。 世界に類を見ない日本の「コールドチェーン」のすばらしい技術力があってこそ、私たちの口においしい食事が届けられています。この縁の下の力持ちである「物流力」に、私たちはきちんと対価を支払い、そしてこの技術力をもっと活かせば豊かな国産国消は実現できるはずです。

03

生産地、消費地、コールドチェーンを活かすスマートチョイス

三位一体となって国産国消が実現します。その力を活かすも殺すも、一人ひとりの「スマートチョイス」です!